自社向けのシステム開発の話(1)
この文章を書いた背景
2017年に全然ブログを書けなかったので、何か書くネタとして無いかなと思いました。
結局、私が普段からやっていた仕事や生活のことを書くのが一番自然だと思ったので、そういったネタを選んで行きます。
やってたこと
私がやってた昨年やっていた仕事の半分以上は、自社工場へのMESシステム(生産管理システム?)の導入に向けた開発です。
その絡みで得た知見やら何やらを書いていきます。
MES 言葉の意味
MES(Manufacturing Execution System=製造実行システム)の略らしいです。
IT用語辞典曰く次のようです。
MESとは、製造業の生産現場で、製造工程の状態の把握や管理、作業者への指示や支援などを行う情報システムのこと。 工場などで利用され、設備や原材料、仕掛品などの数量や状態などをリアルタイムに把握し、生産計画に基づいて作業の スケジュールを組み立てたり、作業者へ指示を出したり、作業手順に関する情報を提供したりする役割を果たす。
開発に至った背景
会社的には、世の中のIoTや自動化の流れに加えて、ドイツのインダストリー4.0や、アメリカのインダストリアルインターネットの流れからか、欧米の顧客から要求があったことから、開発に着手したみたいです。
世間的には、MES自体は情報システムとしては2000年過ぎ頃に盛んだったようですが、弊社は入れていなかったようです。
私がMESに関わり始めたのは約2年前で、生産技術部門の開発者として参加しました。
世間的な定義
[定義1] 3層構造
学術的には、AMR Research社が提唱した3層モデルとして、次のように定義されているようです。
※ITmediaより http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/0911/24/news02.html
製造現場に絡む情報を「計画層」「実行層」「制御層」の3つに分割して考え、MESシステムは「実行層」に位置します。
ザックリと「基幹情報システムが持っている情報」と「生産現場にある実体(印刷した組図、工作機械、冶具、部品、人など)」を区別して、その間を自動で繋ぐ何らかの方法論としての中間I/Fが欲しかっただけだと思います。
3層の考え方
ITmediaさんの以下の図がとても簡潔に説明出来ているのでコレを見て下さい。
※ITmediaより http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/0911/24/news02.html
要は、上位システムか「何を」「どうやって」作るかの情報が生産現場に流れてくるので、反対に生産現場から「どうやって」「何を」作ったかの情報を返答していくだけです。
この中での私の役割は、MES(実行層)と生産現場の工作機械(制御層)との中間のインターフェースを開発するエンジニアです。
詳しい解説はITmediaさんの記事を見て貰えると幸いです。
次回以降の説明で私も別の説明をしてみます。
[定義2] 11の機能
MESの利用を促進する団体MESA International
の定義では次のようです。
受注から完成品に至る生産活動の最適化を可能にする情報を提供するシステムであり、以下の11の機能を有する
- 生産資源の配分と監視
- 作業のスケジューリング
- 差立て、製造指示
- 仕様、文書管理
- データ収集
- 作業者管理
- 製品品質管理
- プロセス管理
- 設備の保守、保全管理
- 製品の追跡と製品体系の管理
- 実績管理
書いておいてなんですが、この言葉に引っ張られると意味不明になります。
やることが多く見えてしまってキモチワルイと思うので、忘れた方が良いと思います。
う〜〜〜〜
年末年始に全部書こうとしてたけど、色々あって書ききれないのでここで切ります。
ブログで使う説明用の図を作ろうとしてたけど、自宅のMacだと作業性が悪すぎることに気づきました。
とりあえず次は慣れているWindowsでやるとしてブログを書く環境を良くすることを少し考えたいです。
次回は私が思っているシステムの印象とIoTとかとの兼ね合いなどを書けるといいなぁと思います。
参考情報
- (ITmedia 事件は製造現場で起こっている──「MESの11機能」とは)http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/0910/13/news02.html